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❅·̩͙8 ページ8

ここにいる人たちのお名前を全員聞いた。
何となく、色と結びつければ覚えられそうだった。



紫は深澤。ふっかって呼んでって言われたからその通りにする。
そして厳つい顔は黄色の雪。岩本。
赤い雪である宮舘にチョコを渡されて表情が崩れた。
なんてふにゃふにゃな笑顔かと、ちょっとだけキュンとしたような。



阿部は知ってるから割愛として、
渡辺、目黒もまあいいか。



残った人は私をチラチラと見ては視線を逸らすという
人見知りなのか私がここに居ることが気に食わないのか
よく分からない態度だった。



お邪魔しているのは確かだが、名前だけでも教えてもらえると助かる。



岩「康二、あとお前だけ」


「む、むりやって…」


阿「大丈夫。めめが連れてきてる時点で
他の女の子とは違うって分かるでしょ」



なんだなんだ。ひょっとして女嫌い?
それなら申し訳ない。



ソファーに座る岩本の隣にくっついて離れず、まるで子犬のよう。
分かるのは岩本が発した康二という名前と
ネクタイが赤であることから2年という情報だけ。



目「A先輩は大丈夫、俺が保証する」


「めめの保証なら…信用できるか…」



なんだかワケありっぽいので、少し離れてから
同じ目線になるようしゃがんだ。



「突然押しかけてごめんね。
あなたのテリトリーには入らないから名前だけ教えて?」



オレンジの雪。
絶妙に合わなかった視線がカチリとハマる。



彼が口を開いた瞬間
エレベーターが到着する音がして
小さい声は全てかき消された。



「たっだいまぁ!ラウとやってきたよ!
すっげー雑魚でびっくりした!」



一体どこの誰に届けるつもりの声量なのか。
私が言えたことではないけど、その髪色はさすがに
見逃してくれないんじゃないかと思うピンクの髪。



の横に、すっごくでかい人。
ネクタイは緑だから…1年?
これでまだ1年なんて先が恐ろしい。



「ん?このちょーきれーな女の子だーれ?
また翔太かふっかが連れ込んだ子?」



…渡辺とふっかはよく連れ込むんだね。



目「連れ込むとかやめて。俺だよ佐久間くん」


「へー……蓮が連れてきたの!!?」


「佐久間くんさっきからうるさいよ、
見てよ綺麗な先輩の顔。引いちゃってる」



お、おお1年生。
引いてるのは事実だが、よく先輩に向かって
そんな真っ直ぐ言えるな。

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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