検索窓
今日:108 hit、昨日:1,611 hit、合計:91,047 hit

❅·̩͙38 ページ38

リオンとアンナには
白雪に入ったわけを一応簡単に説明した。



彼女たちは私の予想を裏切らずポジティブな言葉を並べて
最終行き着いた先は「目黒蓮が毎日拝めるのが羨ましい」と
まあ何とも説明しがいがない結論。



きっと2人は経緯なんてどうでも良くて結果で全てを判断する。
目に見えるものだけが正義で、絶対的に揺るがない。



ア「でもさー、ふっかが女入れるとか予想外だよね」


リ「前うちら冗談で言ったことあんの。入れてって。
そしたら真顔で絶対入れねぇって言われた」



それはきっと、女は巻き込まないという流儀があるから。



私が白雪に入ったのももちろん同じ理由。
巻き込まれないために、入ったのだ。
矛盾しているように思えるが
私の場合野放しにされた方が巻き込まれる。



あまり怖い思いは、したくない。



リ「で、どうなの。間近で見る蓮くんは」


「そればっかだね…別にどうもこうもありません」


ア「9人の男と暮らすってだけでどうこうあるでしょ。
まじ少女漫画。ね、誰がタイプなの?」



女子らしくなってきた。
タイプ、と言われてぱっと思い浮かんだ顔を瞬時に消す。



でも、また出てくる。



違う違う。
あれが好きなんじゃなくてあの時の顔が好きだっただけ…



リ「…あ、しょっぴー」



後ろを差す指につられて体を回すと、そこに本当に渡辺はいた。
しかも前と違って今回1人だし。



誰かを探すように視線がさまよった後、
私の顔を見て手招きされた。



途端にニヤつく2人。
いってらー、と手を振りながらこっちを凝視している。



「どうしたの」


『今日昼中庭で食おーって言いに来た』



いいな、とどこかで聞こえた気がする。



「LINEでよくない?」


『見ないじゃん』



見るわ。と返すとラリーが終わらないので
そーですかと大人の対応をしてあげた。
きっと前朝の連絡を見ていなかったことをまだ根に持ってるんだろう。
小さい男だ。



そもそも私じゃなくてもあんたと昼食べたい女子は
いっぱいいると思うけどね。



「で、それだけ?笑」


『おう、あとはAちゃんの顔見に来た』


「毎日見てんじゃん」


『また変なやつに絡まれてねぇかなって』



冗談か本気かよく分からない。



心配はありがたいが。



結局チャイムが鳴るまで話しまくって終わった休み時間。
2人に何を話してたのか聞かれたが、
これと言って明言できないほどにどうでもいい会話だった。

❅·̩͙39→←❅·̩͙37



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (156 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
570人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 渡辺翔太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。