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たしかにお父さんはサーフィンが趣味ではある。
でも舘様のお父さんと行ってたなんて予想だにしない。
「嬉しいなぁ。Aさんとお話したかったんです。」
「わたし、?」
「僕も料理が好きで、Aさんはイタリアンが得意だとお伺いしてたのでいろいろ聞きたくて。」
「あぁ…。」
「でも淳さんから、娘に会わせてやることはできないって言われて。自分が連絡しても嫌われてるから無視されるって言ってました。」
私はお父さんが嫌いだ。
お母さんと私を置いて、突然出ていったから。
今だって許しているわけじゃない。
「嫌われるようなことをする方がいけないんです。」
「僕から見た淳さんと身内から見る淳さんは…きっと違いますよね。」
「申し訳ないです。宮舘さんは父を慕っているのに。」
彼は首を横に振った。
「小さい時はパパっ子だったんですけどね。…もう1杯飲まれますか?」
「じゃあ…オペレーターを。」
「かしこまりました。」
「あの、」
グラスに落とした視線を彼に戻す。
「Aさんの好きなイタリア料理はなんですか?」
「…ゴルゴンゾーラのクリームパスタです。トリュフ、かけます。」
「おぉ…。」
「好きですか?くっさいの。」
「いいですね。くっさいの。」
小さく2人で笑い合う。
いつの間にか緊張は解けていた。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時