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時刻は22時半。
彼の言葉に頷けば、つまりはそういうことになる。
「私も一緒にいたいです。」
「じゃあ、」
「私、実は車で来てて。」
「あ、そうなの?」
「近くのコインパーキングに停めてます。お酒飲むなら明日にでも取りに来ればいいやって思って。でも、結局飲まなかったので…。」
「だね。」
「…うち、来ますか?」
自分の殻を破った大胆な発言。
食事には誘えなかったのにこんなことを言ってしまったのは貴方のせい。
「いいの?」
頷くと店員さんを呼んでお会計を済ませ、店を出る。
助手席を開けようとして留まった。
「…後ろの方がいいですよね?」
「本当は隣に座りたいんだけど、それはまた今度の楽しみに取っとこうかな。」
ありがとね。
少し切なそうに言って車に乗り込んだ。
家に帰るまで会話はなく、流れる音楽は彼らの歌。
後ろから口ずさむ声が聞こえてきて、なんて贅沢な時間なんだろうと聞き入った。
「ちょっと、ここで待っててください。」
「はーい。」
うちに来ますか?なんて言ったもののちゃんと部屋を片付けていたのか不安になった。
玄関に彼を待たせて部屋を確認する。
うん、大丈夫そうだ。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時