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「あの…、お返事は待っていただけないでしょうか。」
「もちろんです。急ぎませんのでゆっくり考えてください。Aさんのタイミングで聞かせてもらえたら嬉しいです。」
「わかりました。」
私は彼を…どう思っている?
本当にただの憧れなのか?
そのタイミングでベランダから戻ってきた父はかなり上機嫌。
私と彼の間にやってきて肩を組んできた。
「お前ら、いい恋しろよ。」
「…!」
「淳さん、」
「なんだぁ。」
「ウザいです。」
「お前は笑顔でなんちゅーこと言うんだほんとに。淳さん泣くぞ?」
「どうぞ。」
「Aに慰めてもら、」
「いやだ。」
唐突に恋だとか言うから何かに勘づいてるのかと一瞬ドキッとした。
なんとかお父さんに悟られずにこの場をうまくやり過ごした。
それから正式にお父さんのお店で働くことになって1週間が経った。
私は未だに答えを出せずにいる。
そしてあのことは誰にも話していない。
話せるわけがない。
推しに告白されました、なんて。
頭の中がお花畑だと思われて終わりだ。
「こんばんは。」
「あ、い、いらっしゃいませ。」
お客さんが誰もいない店内で、1枚のお皿を永遠に拭きながら彼のことを考えていたら本人が現れた。
驚いてお皿を割りそうになったけれどギリギリセーフ。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時