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涼太くんが普通に接してくれて
責めないでくれて、頑張ってねって言ってくれて
泣かずにすんだ

でも涼太くんが作ってくれたご飯が温かくて優しくて
美味しくて...結局涙が溢れ出ちゃったけど…


宮「泣かないで?」

「ごめっん、っ、、おいしくて…」

宮「ふふ、それは嬉しいね」

「美味しいっ」泣



終始泣きながら食べる私に何も言わずに
ただ一緒に食べてくれた涼太くん


宮「タクシーだけど、送るよ」

「だ、大丈夫!!1人で帰れるよ」

宮「泣いてる子、1人で帰すほど冷たい人間じゃないよ?」

「うっ…ありがとう」

宮「片付けしてくるからゆっくりしてて」

「手伝うよ!」

宮「ありがとう、じゃテーブル拭いててくれる?」

「はーい」



食事してる間も、片付けしてる時も
私のスマホはずっと通知がきていた

全部、翔太くんからのメッセージと着信

"何、急にどうしたの?"
"俺、なんかした?"
"会わないとか言わないでよ、"
"メッセージ見たら連絡して欲しい"
"連絡まってるね"


なんて沢山きていて、もちろん着信も
連絡先を消すこともブロックする事も出来ない私は
まだ、翔太くんの事が好きなんだ、、

そっか、気になってる、じゃなくて好きだったんだ…


宮「Aちゃん、終わったから帰るよ?」

「うん!」

宮「…さっきからなってる通知音は翔太でしょ?」

「…うん、まだ…ブロックできなくて…」

宮「気持ちに…整理がついたらブロックしたらいいよ…無理に忘れる必要ないよ、だって好きなんでしょ」

「!!……好き…でもダメだから…忘れたい…」

宮「時間と共に忘れられるよ、それか違ういい人を見つけるか」

「違う…人…」

宮「例えば…岩本くんとか?康二とか…俺とか、ね」

「えっ」

宮「例えばだからね笑 気にしないで」

「うん…あの、ありがとう」

宮「ん?なにが?」

「話、聞いてくれて…」

宮「当たり前でしょ、だってAちゃんはおれにとって大事な人だから」

「ありがとう」




2人でタクシーにのり、近くだけど家まで送ってくれて
また明日ね、と送り届けてくれた



翔太くんからのメッセージはもう来ないから
非表示にして、そっとスマホを閉じる

今日あったことを忘れるように眠りについた



翌朝、また普通に翔太くんからメッセージがきていた

おはようってただ一言を確認して非表示にする

朝から泣きそうになるのをグッと堪えて

いつものように出勤した



宮「おはよう、Aちゃん」

「おはよう涼太くん」

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作者名:aira | 作成日時:2024年3月8日 15時

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